当センターの治療の流れ

予約〜初診〜術前検査の流れ

1. 予約をする

当センターは、外来診察・治療ともに完全予約制で行わせていただいております。
まずは、お電話にて外来診察のご予約くだしますようお願いいたします。

  1. 紹介病院の先生方から、直接お電話でご予約。
  2. 紹介病院の先生方からの指示をお受けになった患者様から、直接お電話でご予約。
フリーダイヤル:0120-83-1717(タップすると発信します)
予約受付直通:048-710-8100(タップすると発信します)

(受付: 月〜土 9:00〜17:00 [日・祝は休診])

2. 初診診察

患者様の疾患に対して、ガンマナイフ治療の適応があるか、診察させていただきます。
次に、治療方針などを十分説明した上で、同意を頂き治療日を決定します。
必要に応じて、治療前検査(MRI検査・CT検査・血管撮影・レントゲン・聴力検査・採血)を行います。

下記をご持参のうえ、ご予約の時間に当センターまでお越しください。 (お持ちでなければ結構です。)

  • 各種保険証
  • 各種認定証
  • お薬手帳
  • 診察情報提供書
  • 頭部MRI画像(あるいは頭部CT画像)
  • 採血データ
  • 聴力検査データなど

3. 担当診察後の看護師による問診

4. 術前検査


治療当日の流れ

治療行程は、[フレーム装着]>[画像検査]>[治療計画]>[治療]の4つで構成されています。

1. フレーム装置

まず、局所麻酔をかけながら、頭にフレームを装着・固定します。
フレームをつけた状態で、MRI/CT/血管造影を治療計画のために行います。

<フレーム装着について>
頭部へのフレーム装着はガンマナイフ治療で最も大切な行程です。
フレーム装着により、それぞれの検査(CT、MRI、血管撮影)の位置情報を専用コンピュータ(ガンマプラン)へ正確に認識させることができるようになります。
また、ガンマナイフ装置へ頭部を固定するときにも、このフレームを用いてドッキングさせます。
※フレームを付けた後の歩行も構いませんが、転倒には十分注意してください。
※待機中に食事をしても構いません。(フレームをつけているので、パン・おにぎり等)

<局所麻酔について>
局所麻酔は、前額部に2ヶ所、後頭部に2ヶ所:計4ヶ所 で行います。
ガンマナイフは非常に繊細な治療なので、検査時そして治療時の確実な固定が必要となります。

2. 画像検査

フレーム装着後、CT、MRI、脳血管撮影(血管病変の場合)を組み合わせて行います。ガンマナイフ治療は画像が命です。
当センターでは、どのような条件でも必要な画像を最小のスライス厚(0.5~2.0mm)かつ高解像度で処理できるようにしています。
高品質な画像診断なくして、最上の治療はできません。高性能MRI(1.5T)を用いて治療専用画像を作成しています。

3. 治療計画

MRI・CT・脳血管撮影などの画像を使用し治療計画を立てます。

すべての検査が終了した後、画像情報を全てガンマプランへ転送し、その後、医師が治療計画を作成します。
画像は一件あたり200~400枚程度に及びます。
より多くの情報をもとに、正確な病巣描出や治療計画を行います。

<MRIとCTについて>
MRIは病巣描出にすぐれた検査ですが、10%前後の症例で磁場による歪みを生じることがあります。
その点、CTは歪みのない正確な検査であるため、必ず行います(CTだけで病巣描出可能な場合は、MRIは不要となります)。歪みはあっても1~2mm程度です。
しかし、正確な治療を行うためにCTによる歪みの補正は極めて重要な方法なのです。

4. 治療

高精度の治療機器を用いて、ガンマナイフ治療を施行いたします。
治療中は、リラックスできるようにお好きな音楽をおかけします。
頭部が完全に固定されますが、手足・体は動かすことが出来ますし、治療の途中でもトイレや気分不快などで照射を中断させることが可能です。
治療中は、照射室内にある監視用カメラ2台で患者様を最後まで安全のため監視しています。

治療時間はたいてい1~2時間です。病巣の大きさ、患者様の状態などによって数時間かかることもあります。治療自体はいたってシンプルです。
ベッドの上に寝るだけで、ベッドは自動的に装置の中へと移動し、カチッとベッドが止まった時点から照射が始まります。ロボットシステムにより、すべての照射位置が自動的に設定されます。
照射中は変な光も、音も、臭いも一切しません。照射がすべて終わると自動的にベッドは外へと出てきます。

5. ガンマナイフ治療終了、担当医より治療後説明

治療後、再出血防止のため、ガーゼと包帯で保護します。包帯は翌朝には外して下さい。
(ご帰宅の際に気になる方は帽子などをお持ちください。)

6. 治療後の過ごし方

治療後は原則として通常の生活に戻られて結構ですが、念のため重労働や過激な運動は医師の指示を受けて下さい。
担当医師から指示薬がある場合は、投薬指示に従い内服して下さい。
頭部の傷は特に消毒や治療の必要はありません。
入浴は、通常どおりで結構です。(洗髪は傷に問題が無ければ、3日目より可能です。)

治療後に起こりうる症状、副作用について

  • 頭部の傷の痛みは、2週間から1ヶ月ほど続くことがあります。
  • 頭部の傷の周辺に痺れや麻痺が起こることがあります。多くの場合2~3ヶ月で治まります。
  • 頭部の深部の強い痛み・何度も嘔吐を繰り返すようであれば、至急ご連絡下さい。
  • ガンマ線(放射線)による影響で、治療直後または翌日に一過性に嘔吐・倦怠感を引き起こすことが、まれにございます
  • 治療する位置によっては、部分的に脱毛することがあります。
  • 創部の色素沈着を予防するため、摩擦に注意して下さい。
  • 紫外線を受けると色素沈着しやすくなりますので、帽子や日焼け止めの使用をお勧めします。

ガンマナイフは1日で終わる治療です。
尚、同じ日に数人の方が治療されますので、体調や年齢・症状に応じて担当医が順番を決めています。待機時間や治療時間には個人差があり、詳細は当日にならないとはっきりしないことをあらかじめ、ご了承くださいますようお願いいたします。